- 分包器とは -

分包器のはじまり

分包器が開発される以前、病院で処方される薬は、「薬包紙」と呼ばれる 正方形の薄手の紙を用いて、一つ一つ薬剤師さんの手で包んで、 患者さんに渡していました。その膨大な労力と時間を削減し、 業務の効率化を図るため、1965年(昭和40年) に開発された商品が ニッカ卓上型分包器です。
「薬を分けてから包む器械」で分包器と名付けられました。


分包機と分包器のちがい

今では、自動分包機も数多く普及しており、ニッカの卓上型分包器は、手分割分包器(パイルパッカー・パッカー式分包器とも呼ばれる。)に分類されます。
手分割分包器は、モーターを使用していないため、「器械」分類されます。


分包器の活躍

手分割分包器は、物理的に薬剤が機器に接触しない構造になっており、コンタミネーション(混薬)の許されない抗がん薬や麻薬調剤を行う医療現場における分包作業に適しています。
また、患者さんに対して少量少数の処方に対応する小規模医療機関・動物病院・老健施設など、様々な施設に今もなおご採用いただいております。


ニッカの卓上分包器

1965年(昭和40年)に開発されたニッカの卓上分包器は今でも、少量少数の処方を必要とされる医療機関・動物病院・老健施設等で活躍しております。
現在では自動分包機が開発されておりますが、卓上分包器(パッカー式分包器)のメリットでもある
各々の処方に合わせた分包が可能で、耐久性に優れたシンプルな構造は長くご愛用いただいているユーザ様も多数いらっしゃいます。
また、薬剤と分包器が直接触れることのない構造は、コンタミネーション(混薬)の許されない抗がん薬や麻薬調剤の分野へと活躍の場を広げております。